パルケアサービス株式会社

家族のための介護教室

一人で悩まない

介護の負担が大きいと、知らず知らずのうちにストレスや疲労が溜まりやすくなります。一人で悩まず、周りを頼りながら進めることが重要です。

  • セルフケア、ストレス緩和

    介護は長期戦になることが多いです。そのため、自分の心身を守ることが不可欠です。たとえば、次のような方法を取り入れてみましょう。
    ・毎日少しでも「自分のための時間」を作る。好きな音楽を聴く、短い散歩をする、本を読むなど。
    ・ストレスを感じたら深呼吸や簡単なストレッチを行い、気分転換をする。
    ・自分の気持ちや不安を紙に書き出すことで、心を整理する。

  • 外部を頼る

    家族だけで全てを抱え込む必要はありません。次のような外部サポートを活用することを検討してください。
    ・ケアマネージャー: 介護の計画や必要なサービスの手配をサポートします。
    ・地域包括支援センター: 地域で受けられる介護サービスや相談窓口を教えてくれます。
    ・医師や看護師: 健康面の悩みを相談することで、適切なアドバイスが得られます。

  • 家族とのコミュニケーション

    家族内で介護に関する状況や思いを共有することは、とても大切です。以下のポイントを心がけましょう。
    ・定期的に家族会議を開き、負担や役割分担について話し合う。
    ・感謝の気持ちを伝えることで、お互いの信頼を深める。
    ・必要に応じて外部のカウンセラーを利用し、家族間の意見調整を行う。

自分も親も必ず老います

介護は他人事ではありません。私たち自身も、いつか介護を受ける立場になる可能性があります。年齢ごとの身体の変化を知り、適切な準備を進めましょう。

何歳になるとどのような機能が衰えるのか

老化は避けられない自然なプロセスです。年齢ごとに以下のような変化が見られることがあります。

  • ▽60歳

    視力や聴力の低下が始まる。
    持久力が減少し、疲れやすくなる。

  • ▽65歳

    筋力やバランス感覚が低下し、転倒のリスクが高まる。
    慢性疾患(糖尿病、高血圧など)の発症率が上がる。

  • ▽70歳

    記憶力や集中力が少しずつ低下する。
    日常生活での「ちょっとしたミス」が増える。

  • ▽75歳

    認知機能に変化が現れ、物忘れが目立つようになる。
    生活動作がゆっくりになる。

  • ▽80歳

    骨密度が大きく減少し、骨折のリスクが高まる。
    身体の動きに制限が出て、日常生活でのサポートが必要になる。

  • ▽85歳以上

    複数の健康問題を抱えることが多くなり、医療や介護の支援が欠かせなくなる。

自分のことも家族のことも見据えてやりましょう

介護の問題を「いざその時」になってから考えるのではなく、早めに準備を始めることが重要です。

  • 対策しましょう

    健康寿命を延ばすために、日常生活に次のような習慣を取り入れましょう。
    ・バランスの取れた食事を心がける。特にタンパク質やカルシウムを意識して摂取する。
    ・定期的に運動を行う。ウォーキングや軽い筋トレが効果的です。
    ・年に一度は健康診断を受け、体の状態を把握する。

  • 相談しましょう

    将来に備え、地域の福祉サービスや専門家に早めに相談を始めましょう。
    たとえば:
    ・自宅での介護が難しくなった場合の施設選びについて話し合う。
    ・介護保険の申請や、利用できるサービスについて情報を集める。
    ・金銭面での準備や家族の意向を共有し、具体的なプランを立てる。